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元ひきこもりが教える!ひきこもりとの正しいコミュニケーションの取り方

こんにちは、がじゅまるです。今回は、元ひきこもり歴15年の私が、ひきこもりとの正しいコミュニケーションの取り方や、ひきこもりが親や周りの人に知っていて欲しいこと、ひきこもりの気持ちや考え方について説明していきます。

ひきこもりの気持ちや正しいコミュニケーションの取り方さえ理解すれば、家族関係の修復や引きこもりからの脱出の第一歩になってくれるはずです!

目次

ひきこもりとは

ひきこもりとは、6カ月以上、社会活動に参加しない又、居場所がない状態を表します。

例えば、仕事をしない、学校へ行かないなど。

コンビニや趣味で必要な時だけ外出している方も社会活動に参加しない又、居場所がない状態ならひきこもりとなります。

一般の方に知って欲しいこと

ひきこもりは怠けてひきこもっている人ばかりではないということです。

様々なことが要因で対人能力の低下によって社会活動に参加することが難しくなった人も大勢います

一般の人に知って欲しいpoint

ひきこもりは怠けてひきこもっている人ばかりではありません。

様々な要因から対人関係能力が低下したことによって社会活動に参加することが難しくなった人も大勢おり、その状況にとても苦しんでいます。

では、具体的なひきこもりとのコミュニケーションの取り方について説明していきます。

家族関係の修復

ひきこもりとのコミュニケーションで一番大切なことは信頼関係です!

これがなければ、そもそもコミュニケーションは成立せず、親がどれだけ対話しようとしても暖簾に腕押しです。

なのでまずは家族関係を修復する方法について説明していきます。

point

親子関係がいっきに改善して楽しく明るい家庭になるような薬なんてあるはずがありません。
この方法は親子関係改善のはじめの一歩です。
地道に続けてみましょう!

親が変わる

ひきこもりのこどもがいる親御さんたちは現在どれくらい、こどもとコミュニケーション取れていますか?

こどもから話しかけるな!と怒鳴られたり

日常的に不機嫌なこどもが怖くなったり

こどもの現状に失望したり

そんなこどもの相手をするより家事や仕事をしてたほうが楽だから

極力関わらないようにしていませんか?

自分のこどもはダメだ

なんで仕事しないんだ

なんで外に出ないんだ

なんですぐに怒るんだ

すぐに働け、外で遊べ、友達を作れと

こどもに詰め寄ってはいませんか?

それでは家族関係が修復するどころか悪化してしまします。

なぜなら、こどもに対してもひきこもりに対しても理解がないからです。

こどもに対して無視、無関心は暴力と同じです

見えなくても、効いていないように見えても、段々と心にはダメージが蓄積していきます。

そして、ひきこもりに対しても一般の感覚で詰め寄ったりする行為は暴力です。

仕事してくても、学校行きたくても、友達と遊びたくても、出来ないから苦しんでいるのにそれを理解せず詰め寄る行為は暴力です

まずは一般の価値観や感覚を捨ててひきこもりの立場に立って考えるようにしてください

ひきこもりにとって社会活動がどれだけ大変か親御さんが理解し受け入れてあげましょう!

親が変わればこどもも変わっていきます

コミュニケーションの頻度を増やす

こどもが怒るから、会話をするのが怖いから放置していくと家族関係は悪くなる一方です。

まずは、毎日のあいさつから始めてみましょう!

はじめは、おはよう、おやすみ、お帰り、だけでもいいです

はじめは無視されるかもしれません

それでも毎日続けましょう

小さな一歩ですが

少しづつ返事をしてくれるようになったり

家事を手伝ってくれたり

お遣いに行ってくれたり

段々とコミュニケーションの幅が広がり

必ず信頼関係の回復に繋がります!

親子の距離感に注意する

ひきこもりとの信頼関係を回復したくて密にコミュニケーションを取りたくなるのもわかりますが、ひきこもりとの距離感はとても大切です。

ひきこもりの心は一般人が思うよりはるかに繊細で敏感です

上記にあるように遠すぎると傷つけ、近すぎてもストレスを与えてしまいます。

ではどれくらいの距離感で関わればいいのかというと

親せきのこどもくらいが理想的だと思ます。

自分の甥や姪と接するくらいの距離感でコミュニケーションしてみましょう!

コミュニケーションは対話を意識する

親子でコミュニケーションが取れなくなる大きな理由はコミュニケーション不足や間違ったコミュニケーションのせいです。

では正しいコミュニケーションとはどのようなものか

それは対話です。

会話にもいろいろあります

例えば、相手にこうしたほうがいいと促すのは「説得」

おまえはどうしたいんだ?と詰め寄るように問いただすのは「尋問」

「対話」とはお互いの意見や立場の違いを理解しそのずれをすり合わせることを目的に行うものです

そこで大切になってくるのが先ほど説明した「親が変わる」です

親御さんが変わらなければ相手の価値観を受け入れられずコミュニケーションが一方的になり、それを押し付けるようなことがあれば「対話」ではなく「説得」になってしまうからです。

例えば

正社員になれ

結婚しろ

それがお前の幸せなんだ!

それは場合によっては正解かもしれません

一般的な常識、価値観から言えば正解かもしれません

しかし、ひきこもりとのコミュニケーションという意味では間違えです。

なぜなら「対話」ではないからです

では、なぜそこまで「対話」することが大切なのか説明していきます

こどもは親が自分に無関心なことにとても傷つきます

そして信頼感も薄れていきます

親御さん自身はそんなこと思ってもないと思います。

でも想像してみて下さい

キャッチボールをしていて

自分はボールをキャッチしていないのに、投げ返していないのに一方的にボールを投げてくる親

こどもからしたら自分のことなんて眼中にないんだと思われても仕方ありません。

だから、相手がちゃんとボール(自分の意見や考え)を返してくれるまで待ってあげましょう

そして、それが少し受け入れがたいものでもキャッチしてあげてください

そうすれば、こども自身も親が自分対して興味を持ってくれている

ちゃんと自分を見てくれているんだということが伝わります

ひきこもりの過剰な反応に驚かず冷静にその理由を理解してあげる

こどもの反応に驚いたことはありませんか?

急に怒鳴ったり

小さなことに執着したり

物を投げたり

そんな問題行動を起こす、ひきこもりを怖いと思ったり厄介者だと思うでしょう

私も15年間ひきこもっていた元ひきこもりです。

そんな時期もありました

食器が綺麗に洗われていないことに怒り、壁に投げつけて割ったり

食事ができたと言う親に対して無意味に怒鳴ったり

そんな行動も見れば恐怖を感じたり困惑することでしょう

でも分かって欲しい

ひきこもりは困った人ではなく困っている人だということを

親御さんもひきこもりの心理を知ることによって正しいコミュニケーションが取れるようになります

ではなぜ、ひきこもりが過剰な行動を起こすのか説明していきます

ひきこもりが過剰な反応をする理由

ひきこもりが過剰な反応をする理由は

ひきこもりの精神が常に瀬戸際にあるからです

どうゆう意味かというと

ひきこもりは普段、自分でも意識していませんが

怒りの沸点一歩手前の位置に常に立っているんです

ひきこもりは色々な理由で怒ります

親が服の洗濯でシワを作った

親に買物を頼んで一つ買い忘れがあった

近所の子供がうるさい

など様々です

でも根本にあるのがこれです。

普通に暮らして機嫌がよさそうに見えても

本人ですら無自覚にその位置に立っていて

たった一歩で爆発します。

ではひきこもりはなんでそんな状態にいるのでしょうか

ひきこもりが怒りの瀬戸際にいる理由

ひきこもりが怒りの瀬戸際にいる理由は

ストレスです

ひきこもりは、はたから見たら

遊んでていいなぁ

楽そうでいいなぁ

ストレスなんてないんだろうなぁ

と思う人もいるかもしれません

大間違えです

ひきこもりは常に苦しんでいます。

親や周りからの視線や反応

自信への劣等感

ひきこもりによって人生が停滞してしまったことへの焦り

そういったストレスから精神が過敏になり些細なことからもストレスを感じるようになっていきます。

ひきこもり期間が長くなれば長くなるほど、段々と瀬戸際へ追い込まれていきます。

そして自分ではなかなかそこから抜け出せなくなっていき

負のスパイラルへと陥ります

過剰な反応をするひきこもりに対する対応

このような過剰な反応をするひきこもりに対して、どのように接したらよいのでしょうか?

それは、常に冷静さを保ち、相手の怒りを理解し寄り添うことです。

まずは、常に冷静でいることを心掛けてください

ひきこもりは怒りの瀬戸際に立っています

親御さん自身が感情的になりひきこもりを刺激すれば

それだけで大爆発

話しするどころではありません

なのでまずは冷静を心掛け相手が何に対して怒っているのかを理解しその解決策を話し合いましょう。

そこで大切なのがひきこもりの心に寄り添うです。

正直、ひきこもりは些細なことで激怒します

こんなことでなんで怒るの?

一般の感覚からは理解できないこともあるでしょう

親に対し酷いことも言うでしょう

でもひきこもりの気持ちを知った皆さんなら

言葉どおりに受け止めず、それほどまでに追い詰められているんだと

ひきこもりも苦しんでいることを理解してあげられると思います

ひきこもりを傷つけるNGワードとその理由

ここで少しひきこもりの心理について深堀したいと思います。

ひきこもりの心はとても繊細です

親御さんにその気がなくても

ひきこもりを傷つける言葉がいっぱいあります

そこで、ひきこもりが傷つくNGワードとその理由について例を挙げていくつか紹介していきたいと思います。

NGワード(例)

親の言葉ひきこもりの捉え方
同級生の○○君、就職決まったらしいよ同級生はちゃんとしてるのに、うちの子はダメだな
人と上手に話せるようになったね!人と話しただけなのに褒められると馬鹿にされた気持ちになる
友達でも作ったら?ひとりで可愛そうなやつ

本人はその気がなくても相手を傷つけてしまう言葉がたくさんあります

ときには相手にどう聞こえるのか考えて話してみましょう

しかし、ひきこもりでもない人にひきこもりの気持ちになって

話をすることは難しいですよね….

そこで次は避けたほうがいい話題について紹介していきます。

避けたほうがいい話題

ひきこもりにはあまり触れられたくない話題がいくつか存在します

信頼関係が上手く構築できてない間は相手の怒りに油を注ぐ結果になってしまうので

はじめのうちは避けるのが無難です。

避けたほうがいい話題

仕事、学校、病院、同級生の話題

正論 一般論

一般人でも出来ることを褒める行為やしつこく同じことを言うなども避けるべきです

ひきこもりを傷つけずやる気にさせる会話覚える

ここからは少し上級テクニックです。

ひきこもりは高圧的な態度や一方的な言葉に反応してすぐに心の蓋を閉じてしまいます。

そこで、ひきこもりを傷つけず行動を促すため、ネガティブな言葉は封印してポジティブな言い回しを覚えましょう!

具体的には

久しぶりに部屋から出てきたな

たまには外に出ろ!

のように高圧的な発言やひきこもりを批判するようなネガティブ発言は相手を傷つけるだけではなく、ひきこもりを悪化させ追い込んでしまう可能性があります。

そこで

ひきこもりには

しばらく部屋にいたから心配してたけど元気そうで安心した

天気もいいし散歩でも行かない?

のように、似たような意味の言葉でも伝え方によっては受け取り手側の印象が全く変わってきます。

すぐには慣れないと思います

まずは、ネガティブな言葉を使わないようにし、段々とポジティブな言い回しを習得していきましょう!

急いではいけない

ひきこもりはそんな簡単には治りません

ひきこもりを簡単に治す薬も無ければ

いっぱつで立ち直らせる魔法の言葉も存在しません

ですのでゆっくりと時間をかけて改善していきましょう

親が焦っても何も状況は変わらないし

ひきこもりを家から追い出すなどの荒療治は逆効果で家族に見捨てられたと思い

良くない結末になる場合もあります

ですので、親が余裕をみせてひきこもりに精神的な安心を与えましょう!

やれることから始めればいい、どんなに小さい一歩でも先に進む

ひきこもりがより良い方向へ進むためには何をすべきか一緒に考えましょう

そして、ここがポイントです!

こどもがやる気を出したら素早く行動しましょう

ひきこもりが少しでもやる気を出したら全力で応援してあげてください!

ひきこもりのやる気はそんなに長続きしません

バイトしようかなぁ

学校行ってみようかなぁ

と言い出したら

一緒にバイト探すよ!

学校の準備手伝うよ!

と積極的に行動しましょう

ここで親が自分のことを優先したり興味の無い素振りをしたら

自分がひきこもっていても問題ないのかな?

自分のこと心配してくれてないんだな

自分に興味ないんだなと

不安にさせてしまいます

暴力や暴言が酷くなったら

どんなに上手にコミュニケーションを取ろうとしてもひきこもりとの対話には暴言や暴力が発生してしまう可能性があります。

その理由と対処法について紹介していきます

暴言や暴力を振るう理由

ひきこもりはもともとコミュニケーションが苦手だったり興味や活動に偏りがあるため社会に適用しずらい人が多い

1すでに怒りの瀬戸際にいる

先ほど説明したように、ひきこもりは長く続けば続くほど精神的に追い詰められ常に爆発一歩手前にいる状態になっていることがあります。

2親との関係が思ったより悪い

親自身は最低限いい関係を築いていると思っても、知らないうちに恨まれているパターンがあり、その怒りを親が理解できていない「知らない」せいでいきなり暴力を振るわれてしまったかのように感じる。

3暴力や暴言によって間違った学習をしてしまっている

学習とはこどもがするようなものだと思うかもしれませんが、大人でも無意識にしてしまいます。

例えば、ひきこもりが自分のわがままを通すために暴力や暴言で親を脅してそれが通ってしまった場合、ひきこもりはそれを学習して自分の意志を通すためには暴力や暴言をすればいいんだとなり、それが常習化してしまいます。

暴言や暴力への対処法

まずは、間違った学習をさせないためひきこもりの暴力や暴言に屈しないでください

そして、怒りの瀬戸際にいる可能性も考え相手の感情的にさせないように常に冷静に対話することを心掛けてください

次に相手が何に怒っているのかをひきこもりの立場になって考え理解してあげてください

そして、その解決に協力してあげましょう!

それでも暴言や暴力が収まらない場合は相手の熱が冷めるまで一度、時間を空けましょう

その際必ず「この状態だとちゃんとした会話にならないので冷静になったら続きを話しましょう」と伝えてください。

この一言を添えることがとても重要です

何も伝えずにその場を離れると

また間違った学習をしてしまう上に

親が逃げた、自分は見捨てられたと思ってしまいます

この一言を添えることによって感情的になることは間違っているということを伝えられ

親自身も、ひきこもりと真剣に向き合うつもりなんだと伝えることができます!

しかし、それでも熱が冷めず暴力が止まらず、身の危険を感じたら最終手段ですが警察に相談しましょう。

まとめ

ひきこもりとは困った人ではなく困って苦しんでいる人です。

その気持ちを少しでも理解して寄り添ってあげてください

まずは、信頼関係の構築からです

毎日、挨拶からでもいいので少しずつコミュニケーションを増やしていきましょう

そして、ひきこもりが幸せになれる人生について一緒に考えてあげてください!

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